溶射加工の手順
当社で素材から完成品まで製作(メカニカルシール用シャフトスリーブ)
- 【1】
素材穴空け品
- 【2】
アンダーカット
必要皮膜の厚さにアンダーカットし、ネジ切り又は特殊ローレット掛する。
- 【3】
グリットブラストで表面を荒くし、結合力を高める。
- 【4】
必要に応じ下地に結合材をし所定の材質を溶射肉盛する。
溶射中の母材温度は100~150℃で管理する。(写真はセラミック溶射品)
- 【5】
研磨で指定寸法に仕上げる。(必要に応じシール材で封孔処理をする。)
溶射に関するQ&A
杉野工業に寄せられる、溶射技術等に関するよくある質問とその回答集です
「溶射」って?
コーティング材料を加熱にして溶融もしくは軟化させて、微粒子状にして加速し被覆対象物表面に衝突させて、扁平に潰れた粒子を凝固・堆積させることにより 皮膜を形成するコーティング技術の一種です。
溶射にも様々な方式があり、使用する材料や熱源の種類等によりいろいろ分類されています。下記のような特徴を有するため工業的に広く利用されています。
杉野工業ではどんな溶射技術(方式)があるの?
メタライジング・プロセス【ワイヤー溶射】(溶射材料の金属をワイヤー状にし、これを酸素アセチレン炎により連続的に溶融し、圧縮空気により爆発的に微粉化された材料を被覆対象物に吹き付けて皮膜を形成する。)や、サーモスプレー・プロセス【粉末溶射】(可燃性ガスの燃焼エネルギーを熱源にして、粉末の溶射材料を溶融・噴射し、基材表面に皮膜を形成する、イニシャルコストの安いプロセス。)、プラズマスプレー・プロセス【粉末溶射】(5,000~6,000℃の熱プラズマジェットを利用して、溶射を行う方法。
高融点の溶射粉末まで溶融加速し、基材表面に衝突させて、緻密な皮膜を形成することが可能)等を導入しています。
「メテコ」って?
全ての溶射プロセスやあらゆる溶射材を揃えた70年以上の実績を持つメーカーの名前で、現在は「エリコンメテコ」社です。
剥がれる事は無いの?
急熱、急冷、基材腐食などさまざまな悪環境や長期利用年数によって剥がれることがあります。
どんな金属でも溶射できるの?
いろいろな溶射技術(方式)を活用すれば、溶射が可能です。